自然農 長久手ver. 自給農

#1

 

ここは都市部へのアクセスが良く、自給生活を段階的に築くにはちょうど良い。都会の繫がりの中で生きていた人間にとって、いきなり都会との関係を断つと生活に何かと困難が生じる。また都市部からこちらへ来てもらうのにも近い方が良い。

 

 

 

 

#2

 

ここは住みやすい/住みたいランキング最上位になったりする場所ですが、私のような少数派の中の少数派にとってはそうではなくむしろその真逆であったりするのです。

 

意地悪な言い方をするとここは今まさに浸食されつつある農村地帯、最前線なわけで、そこに多数派の人達は住みたいと思っているわけです。私の場合はここにご縁を頂いたのは成り行き上のことでしたが。

 

私は#1の様に思いここに留まっていますが、同じもしくは似た考えを持つ人物にここではまだ出会っていません。その気になればここでは食料の自給ができますが、農家さん以外の実践者には会ったことはありません。どうしてやらないの?と少数派の私には不思議でなりません。健康と安全な食と楽しい暮らしが得られるのになぜやらないの?と単純に思うのです。

 

他に尊重している/せざるを得ないものが有る場合も多いのは理解していますが、そこは「協力」することができれば解決できるはずです。おそらく一番難しいことはそれです。私自身も何度となく協力し合う試みに失敗しています。

 

 

 

 

(余談1)

 

人にはそれぞれ個性があって、皆それを認め合うべきだ。さらに他の生き物に対してもそう思うべきだ、と言いつつ何かとランク付けしているのが私達の実際やっていることの一つです。

 

このカソウ空間で好意的に見られるにはネガティブなことは書かないようにするのがマナーの一つのようですが、ポジティブに、前向きに生きようとするならば今在る問題を問うべきだと私自身は思います。でないと推進力は持てないのではないでしょうか。

 

 

 

#3

 

自給自足型、物々交換 型の共同体が最も理想的だということは昔から言われている。

このご時世ではそれが自衛のために最良だと言う人もある。私なぞはそれに全く賛同する立場である。今の住居は高台に在りいざという時の水源や食料、燃料も確保しやすいという条件で決めた。ここは地下水位が高いため、そのことによる私の肉体への影響も住居を決める上で考慮した。敷地内には数百キロの備長炭が埋めてあり、環境は良好に変化した。

 

自給自足型、物々交換型の共同体は世界規模で増えていると思う。一方その真逆の世界も飽和を迎えそうに見える。後者はエントロピーの増大としか見えないが。

 

 

散文。