実り
実りの時期を迎えた稲達が朝露に濡れ、太陽の光を浴びてキラキラと光っています。
なんと素晴らしい眺めでしょう。
これを眺めるには都会生活時に「自分の時間」と呼んでいたものを捨てなければなりませんでした。
そうして良かったとつくづく思います。
今は「やりたいことが何も無い」と言うとネガティブに聞こえますが、満ち足りているということでしょうか。
かつて自分が「やりたかったこと」は突き詰めて考えると「我欲」だったなと思います。
起きて半畳寝て一畳死んでしまえば所詮一握りの灰
だもの
つとむ
自分を滅して米野菜ができる自然のハタラキの中で過ごし、その時々で美しい光景と味わいに出会う、他に何が要りましょうか。
と私なんぞは思います。
私の中に残る今朝の田んぼの印象は、この一日をどれほど豊かにしてくれることか。
ああ、いい気分だ。